婚活でお酒を飲まないことを、どう伝える?
初めての食事で、相手がワインのページを開いて「一緒に飲みますか」と聞く。自分はお酒を飲まないけれど、断ると場がしらけるだろうか。婚活でお酒を飲まないことは、どこまで理由を説明して伝えればよいのでしょう。
お酒を飲まないことを、どう伝える?
「飲まない」と「相手にも飲んでほしくない」は別の希望です。最初に自分の選択を短く伝え、必要なら一緒に過ごすときの希望を添える。理由を詳しく話すかどうかは、自分で選べます。 相手がお酒を飲む人でも、その違いだけで二人の暮らしを決める必要はありません。
日本の第17回出生動向基本調査は、2025年に全国の独身者と夫婦を対象に行われ、夫婦調査ではアプリ等で知り合った割合が前回より増えたと報告しています。ただし、飲酒の希望やデート中の会話を調べた結果ではありません。プロフィールで食事の好みを知ることは入口になりますが、条件の確認が先に立つと、「食卓で何を大切にしたいか」を聞く機会が薄れていないでしょうか。これは統計からの結論ではなく、会話への問いです。
たとえば、初めて会った日の夕食。飲み物を選ぶ手が少し止まってから、こんなやりとりになったとします。
A「ワインもあるみたいです。一緒に飲みますか?」
B「誘ってくれてありがとう。私はお酒を飲まないので、別の飲み物にします」
A「そうなんですね。理由を聞いてもいいですか?」
B「今は詳しく話さずにいたいです。ノンアルコールも選べると、私は落ち着いて食事できます」
A「分かりました。私は飲むこともありますが、一緒のときはどうしたいですか?」
B「あなたが飲むのは気にしません。私には勧めないでもらえると助かります」

ここで二人の好みが一致したわけではありません。それでも、飲むかどうかと、相手に勧めるかどうかを分けて話せました。一度伝えても勧められ続けるなら、その場を切り上げる選択もあります。 無理に説明を重ねなくてかまいません。
「なぜ飲まないの?」の先にある会話
対話型組織開発の原典は、組織で交わす言葉がものの見方を形づくると論じています。婚活での効果を検証した研究ではありませんが、「飲める・飲めない」という分類から、「一緒の食事で何が心地よいか」へ話題を移す参考になります。
家族療法の研究者カール・トムの論文は、質問には前提と意図が含まれると整理しています。これは臨床の枠組みで、婚活の会話術ではありません。「どうして飲めないの」と理由を迫る前に、「一緒に食事をするとき、飲み物はどう選びたい?」と聞けば、相手の希望を確かめる余地が生まれるかもしれません。
結婚後の暮らしでも、小さな意見の違いが続くことはあります。米国の夫婦を長期に追った研究では、結婚初期の対立時のやりとりと後の離婚との関連が報告されました。ただし、飲酒や日本の婚活を調べた研究ではなく、初回の食事から将来を予測することはできません。違いを一つの話題として置き、互いの応じ方を見ることから始められます。
お酒を飲まない理由をすべて説明しなくても、過ごし方の希望は伝えられます。今日からできることは、次に食事を決める前に「私はお酒を飲まないので、飲み物を選べるお店だとうれしいです」と一文だけ用意してみることです。
今日のあなたへの問い: 食事の席で、あなたが心地よく過ごすために必要なことは何でしょう。
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